【しみず寄席に行ってきた】
「第25回しみず寄席」11月9日(土)清水マリナート(小ホール)
●前座・柳亭市坊「一目上り(ひとめあがり)」
◎真打・古今亭文菊「片棒」
(仲入り)「芝浜」
開口一番、柳亭市坊は、いかにも「師匠(柳亭市馬)を手本にしております」という印象のしっかりした落語で、将来が楽しみな前座さんでした。噺の前半のご隠居と八っつぁんのやりとりが、前日に聞いていた師匠の「雑俳」と同じでした。
そろりそろりの文菊師匠の高座を見るのは初めて。約40分の落語を二席、タップリ楽しませて頂きました。正当派の古典落語でありながら、独特の個性があり、「また聞きたいな」と思わせてくれる噺家さんです。
キャパ292名の会場は6~7分の入りだったでしょうか。恐らくシステム利用料の関係だと思いますが、前売り2000円が相場の地方の定期寄席は、ぴあ等のネットでのチケット販売はせずに、基本、主催者の直売りが多いようです。そのため、300席前後を埋めるのが、なかなか難しいのだと思われます。
ネット販売している落語会は、大体、キャパ500名以上で木戸銭3500円前後というのが相場で、ソレを「前売り完売」に出来る噺家が「当世の売れっ子」という感じでしょうか。